SMAP
がこの世に存在しなくなって、5か月…になります。
私、2008年末に引っ越すとき、SMAPのもの、あらかた売ってしまったんです。
2000年の引っ越しの時は売らなかったのに2008年には売ったのは、
「SMAPがなくなることなんてない」とタカをくくっていたからでした。
それならもう見直すこともない古いCDやDVDは売ってしまおう。
だってこの先も一生続くのに、キリがないから、と。
まさかこんなことになるとは…。
みどろ、SMAPとは同世代です。
彼らがメジャーでも広く認知されるようになったころ、私も大学を卒業し、社会人生活をスタートさせました。
SMAP×SMAPが始まったのはその翌年。
だから、彼らは言ってしまえば同世代の雄。
勝手にも「俺たちのSMAP」でした。
中居くんと木村なんて勝手に同級生だと思ってるからさ。
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このまま終わらなければいい。
歌が続いている間は、まだSMAPなのだから。
この曲が。永遠に終わらなければいい。
SMAP×SMAP最終回のラストステージ、ラララ、ラララ~♪と繰り返す曲のラスト、
初めて私はそう思いました。
もうTVで見られなくてもいい。活動がなくてもいい。
「解散」でさえなければそれでいい。
SMAPを。
やめないでほしかったんだ私は、本当は。
はじめて自分の中にそんな気持ちがあったことに気付きました。
2016年1月の謝罪会見は本当に醜いものでした。
「辞めちまえ、辞めちまえ
こんなSMAP
」
と思ってしまった。わたしは。
それは事務所への復讐の意味としても。
彼らに解散する自由を。
もう彼らを自由にしてあげればいい。
あそこまでやってきた人間に対して、あんな仕打ちをした事務所に一矢報いるとしたら、
解散しかない。
そう思っていた。
だからその年夏の解散発表も、「そりゃそーだよね」というカタルシスがあったくらいだった。
ショックはショックだったけれど。
なのに。
こんなにも自分はSMAPを愛していたと、思い知らされたSMAP×SMAP最終回でした。
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本当に昔のことだけど、森くんが脱退するというニュースは、当時、一般紙やニュースも取り上げるほど日本中を駆け巡りました。
今でさえすぐに引退する芸能人は多いですけど、当時は、人気がなくなったわけでもないのに、自らの意思で若くして芸能界を引退する男性という事例は皆無に等しく、先鞭をつけたのは森くんと言っても過言ではないほどなんです。
聞いたことない。
ほんと、聞いたことない話だったわけです。
当時のSMAPは、今まさに天下を獲ろうとしているグループだったのだから。
当時TVを見ていたら、存命だったキャスターの筑紫哲也氏が、一通りの報道を振り返った後、こうコメントしました。
「だって。このグループは、そういうところが人気なんでしょ?」と。
SMAPは6人なんだから、森くんはいた方がよかった。もちろん。
歌もダンスも、当時は森くんが基軸だったし。
それでも脱退を選ぶ森くんがいて、乗り越えたのがSMAP。
同様に。
SMAPは解散しないほうがいいにきまってた。
だけど。
それでも解散してしまうのがSMAP。
そこがSMAPらしさの真髄なのだから、しかたがない。
解散を選ぶようなSMAPを、私は愛してきたのだから。
SMAPがいない時代を、
私はこれから生きていかなくてはいけません。
SMAPですら壊れてしまう時代を。
同世代の雄を欠いたまま。
わたしたちはもう再び、5人や6人のSMAPを目にすることはないでしょう。
休業ではなく解散なんだから。
もしあるとすれば、中居くんが新しい枠組みを築いて、
版権から、「SMAP」の商標から、枠組みから、一切合切を買い戻して再始動する、
そしてそこに木村拓哉を迎え入れるという道しかない。
果たして、独立に対して最初は態度保留だったとも伝わる中居くんが、そこまで仕掛ける気力が残っているのか、
果たして、一度こじれた木村がそこに合流できるのか。
そもそもそれが本当に可能なのか。
重く厚いハードルが何重にも立ちはだかる。
これはもう無理だと思うのが常識的判断。
でも数々のハードルをなぎ倒してきたSMAPなら、もしかして可能にするんじゃないのかと、
夢を見させてくれるのもSMAPのもつ力。
そんな風に。
これからも。
彼らが個々人で活躍する限り、わたしはきっとSMAPの夢を抱く。
「無駄なことを、一緒にしようよ。」
「あの頃の僕らを、思い出せ出せもったいぶんな」と。
だけどやらないならやらないで、それもSMAPだなとは思う(笑)
「そういうところが人気」のグループ。
SMAPと時を同じくして社会に出た私は、
もう、社会人としてもズブズブにいい歳だ。
でもまだ、日々結構迷う。上の人にも下の世代にも。
もしかして彼らも、同じところにいるだろうか。
5年後、10年後、20年後も、私は時々思い出すであろう。
SMAPがいた、自分の現役時代を。
そして自問するだろう。
「あれから、僕たちは、何かを信じてこれたかな」と。
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